ひとりごと
2003年(平成15年)


The Pacific Appoinntment(2003年夏)

 名刺を整理していたら、余白に「Retired Writer : ALEC BOATMAN & JANE」(及び住所・電話番号)と書かれた私の名刺が出てきました。
確か1993年、出張仕事を終わり大阪駅から新幹線で帰途につきました。仕事が無事に済んだ安堵感も手伝って、カップ酒とつまみを買い飲み始めました。暫くして隣席のアメリカ人老夫婦から声をかけられました。カップ酒に興味を覚えたとのこと、二つ買って進呈したら大喜びでした。飲むほどに話が弾み、私の降車駅である新横浜まで時間のたつのを忘れる程でした。
ALEC BOATMAN 氏は、取材のため「呉市」を訪れた帰途、東京に住んでいる「息子夫婦(妻は日本人)」を訪ねるとのこと、息子と嫁さんの自慢話を聞かされました
彼は日本の真珠湾攻撃に遭遇した経験を持ち、第二世界大戦を題材に小説を執筆中とのことで、構想や内容についても話をしてくれました。ゼロ戦に機銃掃射を受けた時パイロットの顔が見え、目が合った・・・。

「amazon.com」にアクセスし、著者名から検索したところ、「The Pacific Appoinntment」を見つけました。早速、米国に住んでいる私の娘夫婦に頼み、購入・送付してもらいました。

米国と日本という全く異なった環境に生まれた「Alec Boatman」と「Zenji Abe」が、Parl Haborで運命的な遭遇をするまで、彼ら自身が歩んだ道、住んでいた社会と世界的な出来事を記述した実録小説でした。期待以上に興味を持てる内容でした。
実際に戦争に携わった二人はこの戦争の意義について疑問を呈していたのには複雑な気持ちにさせられました。
Alecが小説の最後に、広島の原爆記念碑文を引用し、戦争の悲惨な現実について記述していました。

機会があったら訪ねてくれと言っていましたが、1923年生まれの彼はまだ元気でいるだろうか・・・

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